「自分のキャラでLINEスタンプを作って売ってみたい。でも絵は描けない」——そんな人にとって、画像生成AIは2026年で最も現実的な近道です。とはいえ、AIで適当に8枚出力して申請すればOK、というほど甘くありません。LINEスタンプには透過PNG・サイズ・枚数の公式ルールがあり、さらに「AIだけで作ったもの」は審査で弾かれる可能性があるという落とし穴もあります。
この記事では、AI画像生成の初心者でもブラウザだけでLINEスタンプ1セット(8〜40個)を作り、販売申請まで進められる手順を、2026年の公式仕様と審査ルールに沿って解説します。作例の画像生成には、日本語UIで登録時に100クレジットが無料でもらえる ComfyStudio を使います。
この記事で分かること
- LINEスタンプの公式仕様(サイズ・透過・枚数)の正解
- AIスタンプが審査で落ちる原因と、その回避方法
- 同じキャラを8〜40個そろえる「一貫性」の作り方
- 1セットあたりの費用と、無料枠でどこまで試せるか
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AIでLINEスタンプは作れる?2026年の結論と「審査の落とし穴」
結論から言うと、AIでLINEスタンプを作って販売することは可能です。実際に多くのクリエイターがAI生成画像をベースにスタンプを公開しています。ただし、見落としやすい重要な注意点があります。
LINEの審査ガイドラインでは、「AIによって自動生成されたコンテンツのみで制作されたもの」は審査の対象外になる可能性があるとされています。つまり、AIが出した画像をそのまま8枚並べて申請するのではなく、自分の手で加工・修正を加えることが前提になります。具体的には、セリフ(テキスト)を入れる、トリミングや色味の調整をする、不要な部分を消す、といった「ひと手間」が必要です。
この記事の手順は、この審査ルールを最初から織り込んでいます。AIは「キャラクターと表情・ポーズのバリエーションを高速で量産する」工程に使い、最後の仕上げは自分の手で行う——この役割分担が、2026年に安全にAIスタンプを作る基本方針です。
なお、自作の前提として画像生成AIの商用利用が許可されていることも必須条件です。ComfyStudioは全プランで商用利用OKなので、出力した画像をスタンプとして販売できます(ライセンスの考え方は記事後半で解説します)。
LINEスタンプの公式仕様(サイズ・枚数・透過)を最初に押さえる
作り始める前に、ゴールである「申請に通る画像の形」を確認しておきましょう。ここを曖昧にすると、せっかく作った画像を全部作り直すことになります。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| スタンプ画像サイズ | 370 × 320 px(最大)・解像度72dpi |
| メイン画像 | 240 × 240 px |
| トークルームタブ画像 | 96 × 74 px |
| ファイル形式 | 透過PNG(背景が透明)・1枚あたり1MB以下 |
| 余白 | 上下左右に10px以上の余白 |
| 枚数 | 最低8個〜最大40個 |
ポイントは3つです。第一に、背景は完全に透明な透過PNGであること。AIが出力する画像は通常、背景が塗りつぶされているので、後で背景を抜く工程が必須です。第二に、1枚1MB以下という軽さ。370×320pxなら通常は問題になりませんが、書き出し設定には注意します。第三に、8個以上そろえること。つまり「同じキャラの違う表情・ポーズを最低8パターン」用意する必要があり、ここで効いてくるのが後述のキャラクターの一貫性です。
制作の全体フロー:5ステップで「申請」まで
全体像はシンプルです。次の5ステップを順にこなせば、初めてでも1セットを完成させられます。
- キャラクターを決める(見た目・画風・基本ポーズを固定)
- ComfyStudioで8〜40個の表情・ポーズを量産する
- 背景を透過してPNGに整える(370×320px・余白10px)
- 自分の手でひと手間加える(セリフ入れ・微調整=審査対策)
- LINEスタンプメーカーで登録・販売申請する
このうち、絵が描けない人が最もつまずく1〜3を、ブラウザ完結のAIで一気に短縮するのがこのガイドの狙いです。料金や処理速度のプランは /pricing で確認できますが、まずは無料枠で十分に試せます。
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ステップ1:キャラクターを決める(一貫性が9割)
LINEスタンプ制作で最大の難所は、絵のうまさではなく**「同じキャラに見えるか」**です。8〜40枚すべてで髪型・服・配色・画風がバラバラだと、スタンプセットとして成立しません。AIスタンプが素人っぽく見える最大の原因がこれです。
そこで、最初に**キャラクターの「設計図」**を言葉で固めます。たとえば次のように要素を分解しておきます。
- 画風:ちびキャラ/デフォルメ、太め主線、フラットな塗り
- 髪:ショートボブ、明るい茶色
- 服:白パーカー、緑のライン
- 目:丸くて大きい、黒目がち
- 雰囲気:ゆるい、コミカル
この「固定要素」を毎回のプロンプトに必ず入れることで、表情やポーズだけを変えても同一キャラを保てます。ちびキャラ・マスコット系はスタンプと相性が良く、ComfyStudioには チビキャラ・マスコット生成 /generate/chibi-character-mascot のように用途別のテンプレートが用意されているので、ここを出発点にすると設計が早く決まります。画風のベースを探す段階では /generate の各テンプレートを見比べると、狙いの方向性が掴みやすいはずです。
ここで作った「基準となる1枚」を、次のステップで増殖させていきます。
ステップ2:ComfyStudioで8〜40個の表情・ポーズを量産する
キャラが決まったら、表情とポーズのバリエーション出しに入ります。スタンプでよく使われる定番は次のようなものです。
- あいさつ系:おはよう/おやすみ/ありがとう/OK
- 感情系:嬉しい/悲しい/怒り/びっくり/照れ
- リアクション系:了解/NG/拍手/考え中/泣く
これらを、ステップ1で固めた固定要素+「笑顔で手を振る」「驚いて目を見開く」などの差分プロンプトで出力していきます。ComfyStudioはブラウザ完結なので、ComfyUIのようにローカルへ環境構築する必要がなく、日本語UIでプロンプトを打ち込めばその場で生成できます。気に入らなければシード違いで何度でも出し直せるため、8パターンどころか「使える候補」を多めに作って厳選するのが近道です。
同じ設定で連続生成したい場合は、/workflows に保存したワークフローを再利用すると、表情だけを差し替えながら効率よく量産できます。1枚あたりの目安はおよそ50クレジットなので、まずは無料の100クレジットで2枚ほど試し、画風が固まってからまとめて生成するとムダがありません。
ヒント:背景は最初から「白一色」や「無地」を指定しておくと、後の透過処理が格段にラクになります。複雑な背景は透過時に削り残しが出やすいので避けましょう。
ステップ3:背景を透過してPNGに整える
量産した画像は、まだ背景が塗られた状態です。これを透過PNGに変換し、LINEの規定サイズ(370×320px・余白10px以上)に整えます。
手順はおおむね次のとおりです。
- 背景を除去して背景を透明にする(背景除去ツールを使用)
- キャラを中央に置き、上下左右に10px以上の余白を確保
- 370×320pxにリサイズ/配置し、透過PNGで書き出す
- ファイルサイズが1MB以下に収まっているか確認
透過のコツは、ステップ2で背景を無地にしておくことです。背景が白や淡い色だと、キャラの白い部分(服・ハイライトなど)まで一緒に透過されてしまうことがあるため、キャラの輪郭がはっきり分かる配色にしておくと失敗が減ります。文字を画像内に描き込む場合は、画数の多い漢字よりひらがな+はっきりした色のほうが、後処理で欠けにくく扱いやすくなります。
この工程は無料の画像編集ソフトやオンラインの背景除去ツールでも対応できます。AIで生成、ブラウザで透過まで——という流れなら、高価なソフトを買わなくても1セットを仕上げられます。
ステップ4:自分の手で“ひと手間”加える(審査対策の必須工程)
ここが、冒頭で触れた審査の落とし穴を回避する最重要工程です。LINEは「AIによる自動生成コンテンツのみ」のスタンプを審査対象外にする可能性があると明記しています。逆に言えば、人の手による加工・編集が入っていれば、AIをベースにしていても問題なく審査に進めるということです。
具体的な「ひと手間」の例は次のとおりです。
- スタンプに合わせたセリフ(テキスト)を自分で入れる
- はみ出しや不要な描き込みを消す・整える
- 表情のニュアンスを手描きで微調整する
- 配色やコントラストを自分の意図で補正する
この工程は審査対策であると同時に、スタンプの完成度を一段引き上げる仕上げでもあります。AI出力そのままより、セリフが入って表情が整ったスタンプのほうが、当然売れやすくなります。「AIに8割作ってもらい、最後の2割を自分で詰める」——これが2026年のAIスタンプ制作の現実的な分担です。
ステップ5:LINEスタンプメーカーで登録・販売申請する
画像が8〜40個そろったら、いよいよ申請です。スマホアプリ「LINEスタンプメーカー」またはPCの「LINE Creators Market」から、次の流れで進めます。
- 新規スタンプを作成し、**スタンプ画像・メイン画像(240×240px)・タブ画像(96×74px)**を登録
- タイトル・説明文・販売価格・販売エリアを設定
- 著作権・商標・公序良俗に反していないかを最終チェック
- **リクエスト(審査申請)**を送信し、承認を待つ
申請前のチェックでは、他者の著作物やキャラクター、ロゴ、実在の人物の写真などを含めていないかを必ず確認します。AIで生成した画像でも、特定の作品やブランドを想起させるものは差し戻しの原因になります。承認まで数日かかることもあるので、余裕を持って申請しましょう。
費用はいくら?100クレジット無料枠で「1セット」を試算する
気になる費用を、ComfyStudioのクレジット制(1クレジット=1円)で具体的に試算します。画像1枚の目安をおよそ50クレジットとすると、次のようになります。
| 作りたい量 | 必要枚数の目安 | おおよそのクレジット | 円換算の目安 |
|---|---|---|---|
| お試し(無料枠) | 2枚 | 100cr | 0円(登録特典) |
| 最小セット | 8枚+予備4枚=12枚 | 約600cr | 約600円 |
| 標準セット | 16枚+予備8枚=24枚 | 約1,200cr | 約1,200円 |
| 大ボリューム | 40枚+予備20枚=60枚 | 約3,000cr | 約3,000円 |
※生成し直しの回数によって変動します。あくまで目安としてください。
ポイントは、登録時にもらえる100クレジットで、まず画風とキャラの方向性を2枚ぶん検証できることです。気に入った画風が固まってから本番セットをまとめて生成すれば、ムダな出力を抑えられます。継続して量産するなら、月額サブスクのほうが1クレジットあたりの単価が下がります(最安で1クレジットあたり約¥0.37)。
| プラン | 月額 | 付与クレジット | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 無料登録 | ¥0 | 100cr(登録特典) | まず試したい |
| Lite | ¥980 | 1,500cr | 趣味でときどき作る |
| Standard(人気) | ¥1,980 | 3,600cr | 個人で本格的に |
| Pro | ¥2,980 | 6,000cr | 副業で量産する |
スタンプを継続的にシリーズ化したい人はサブスク、単発で1セットだけ試したい人は無料枠+単発購入、という選び方が分かりやすいです。最新の料金は /pricing で確認してください。
→ 無料の100クレジットで、まず1キャラ試してみる(クレカ不要)
競合ツールとの違い(DALL-E / Canva と比べて)
AIでスタンプを作れるツールは複数あります。それぞれ得意分野が違うので、目的に合わせて選びましょう。
| ツール | 強み | スタンプ用途での注意点 |
|---|---|---|
| ComfyStudio | 日本語UI・ブラウザ完結・1cr=¥1・登録100cr無料・商用利用OK | 透過と仕上げは別途必要(本記事の手順) |
| DALL-E(Copilot等) | 無料で手軽に試せる | 同一キャラの一貫性を保ちにくい・日本語の細かな指定が弱い |
| Canva | テンプレと文字入れが得意 | 画像生成の自由度・キャラの作り込みは限定的 |
| セルフホストComfyUI | 無料・自由度が高い | GPU環境の構築が必要で初心者には敷居が高い |
ComfyStudioの位置づけは、「ComfyUIの自由度を、環境構築なしのブラウザで使える」点にあります。スタンプ制作で重要な「同じキャラを大量に、低コストで、商用利用OKで量産する」という条件を、日本語のまま満たせるのが強みです。1クレジット=1円という分かりやすい従量制なので、「1セットいくらかかるか」が読めるのも、初めての人には安心材料になります。
よくある失敗と回避策
最後に、初めてのAIスタンプでつまずきやすいポイントをまとめます。
- キャラがバラバラになる:固定要素(髪型・服・配色・画風)をプロンプトに毎回必ず入れる。基準の1枚を決めてから差分を作る。
- 背景がきれいに抜けない:生成時から背景を無地に。キャラの白い部分と背景色がかぶらない配色にする。
- AIだけで申請して差し戻される:必ずセリフ入れや微調整など人の手の加工を入れる(ステップ4)。
- サイズ・余白オーバー:370×320px・余白10px以上・1MB以下を書き出し前に再確認。
- 権利侵害:実在キャラ・ブランド・人物を想起させる画像は使わない。
これらは一度押さえれば次回からは自然にクリアできます。まずは無料の100クレジットで「自分のキャラが立つかどうか」を試すところから始めましょう。
まとめ
AIでLINEスタンプを作る2026年の正解は、「AIで量産し、人の手で仕上げる」というハイブリッドです。AIに任せるのはキャラと表情・ポーズのバリエーション出し、自分で行うのは透過・サイズ調整・セリフ入れといった仕上げ。この分担なら、絵が描けなくても審査に通る品質のスタンプセットを現実的に作れます。
ComfyStudioは、ブラウザだけ・日本語UI・1クレジット=1円・登録100クレジット無料・商用利用OKという条件がそろっているので、最初の1キャラを試すコストはほぼゼロです。まずは無料枠で、あなたのキャラがスタンプとして成立するかを確かめてみてください。