
TL;DR — アニメ塗りは、末尾に置く塗り方タグで決まります。セル塗りなら
cel shading, flat color、厚塗りならthick painting, painterly、水彩ならwatercolor, soft edges。ハイライトと影はrim light/hard shadowなどで別々に指定し、実写化を防ぐネガティブ(realistic, 3d)をセットで入れるのが安定のコツ。線画からの着色は img2img(1 枚 6 クレジット=約 6 円)で行えます。この記事はコピペで使える塗り指定テンプレをまとめて配布します。
「キャラは出るのに、塗りの質感が思った雰囲気にならない」——アニメ AI イラストで多い悩みです。原因の多くは、塗り方を指定する語彙が足りないこと。同じキャラでも、末尾に置く数タグを変えるだけで、くっきりしたセル塗りにも、立体感のある厚塗りにも、透明感のある水彩にも化けます。この記事では、アニメ塗りのプロンプトを塗り方別に整理し、ハイライト・影の制御、線画からの着色までコピペで真似できる形でまとめました。
結論:塗りは「末尾の塗り方タグ」で決まる
アニメ塗りの指定は、プロンプト全体を書き換える必要はありません。基本のキャラ指定はそのままに、末尾の 1 ブロックを塗り方タグに差し替えるだけで印象が変わります。前提として、以下のようなキャラ本体のタグに続けて塗り方タグを足す形を想定してください。
masterpiece, best quality, 1girl, [髪型・髪色], [服装], [表情], [ここに塗り方タグ]
この [ここに塗り方タグ] を切り替えるのが、この記事の主役です。まずは代表的な 4 つの塗りを一気に見ていきます。
塗り方別プロンプト早見表
狙いたい塗りが決まっているなら、下の表からタグをコピーするのが最短です。
| 塗り方 | 塗り方タグ | 印象 |
|---|---|---|
| セル塗り(王道アニメ) | cel shading, flat color, clean shading, bold outline | くっきり・ベタ塗り |
| 厚塗り(イラスト風) | thick painting, painterly, detailed shading, soft light | 立体・重厚 |
| 水彩塗り | watercolor, soft edges, delicate lineart, pastel palette | 透明感・やわらかい |
| ギャルゲ塗り | soft shading, gradient, galge style, glossy skin | なめらかな陰影 |
| ブラシ塗り | hard light, sharp shadow, high contrast | メリハリ強め |
| パステル塗り | pastel colors, low contrast, gentle shading | 淡く優しい |
以下、それぞれの塗りを実際に貼って使えるテンプレとして展開します。
セル塗り(アニメ塗り)のプロンプト
セル塗りは、はっきりした影と平らな色面が特徴の、いわゆる「アニメ塗り」です。アニメのセル画のように、色の境界がくっきり分かれるのが狙い。flat color(平らな色面)と cel shading(段階的な影)がキーになります。
masterpiece, best quality, 1girl, [服装], anime coloring, cel shading, flat color, clean shading, bold outline, vibrant colors, anime style
セル塗りが実写や 3D に寄ってしまうときは、ネガティブに realistic, photorealistic, 3d, gradient shading を足すとフラットさを保てます。影の段数を減らしてよりベタっとさせたいときは 2 tone shading や minimal shading を加えると、王道アニメらしい潔い塗りになります。より色数を絞った同人・グッズ向けの塗りにも向きます。
厚塗りのプロンプト
厚塗りは、絵の具を重ねたような立体感と質感が魅力の塗りです。セル塗りと逆で、色の境界をぼかし、光と影をなめらかにつなぐのが狙い。thick painting painterly を軸に、陰影を細かく描かせます。
masterpiece, best quality, 1girl, [服装], thick painting, painterly, detailed shading, soft light, semi-realistic anime, volumetric lighting
厚塗りは陰影が主役なので、光源を明示すると一段と立体的になります。rim light(輪郭の逆光)、ambient occlusion(接触部の陰り)、subsurface scattering(肌の透け感)を足すと、イラストレーター作品のような重厚さが出ます。ただし盛りすぎるとアニメらしさが消えて実写寄りになるため、semi-realistic anime のようにアニメ側へ寄せるタグを残しておくのがコツです。
水彩・パステル塗りのプロンプト
水彩は、にじみと透明感で優しい雰囲気を作る塗りです。輪郭をやわらかくし、彩度を落とすと水彩らしさが出ます。
masterpiece, best quality, 1girl, [服装], watercolor, soft edges, delicate lineart, pastel palette, dreamy atmosphere, soft lighting
さらに淡く仕上げたいときは、パステル寄りに振ります。
masterpiece, best quality, 1girl, [服装], pastel colors, soft lighting, low contrast, gentle shading, light theme
水彩・パステルは低コントラストが命です。効きが弱いときは (watercolor:1.2) のように塗り方タグを強め、逆に色が濁るときは low contrast, muted colors を足して整えます。背景を white background や simple background にすると、塗りの透明感がより引き立ちます。
ハイライトと影を別々に制御する
塗りの完成度は、光(ハイライト)と影(シャドウ)をどれだけ意図的に置けるかで決まります。塗り方タグに加えて、下の語彙を 1〜2 個足すと、のっぺりした塗りから一段抜け出せます。
| 狙い | 足すタグ |
|---|---|
| つややかなハイライト | shiny, glossy, specular highlights |
| 髪のツヤ(天使の輪) | shiny hair, hair highlights |
| 瞳のきらめき | sparkling eyes, detailed eyes, catchlight |
| くっきりした影 | hard shadow, sharp shadow, cast shadow |
| やわらかい影 | soft shadow, ambient occlusion |
| 逆光・エモい光 | backlighting, rim light, golden hour |
| 色のついた影 | colored shading, blue shadow |
たとえばセル塗りに hard shadow と specular highlights を足すと、光の当たり方がはっきりしてキャラが締まります。水彩に soft shadow を合わせれば、ふんわりした陰影で統一感が出ます。塗り方タグ(全体の質感)+ ハイライト/影タグ(光の置き方)の 2 段構えで考えると、狙いが伝わりやすくなります。
線画から塗る(img2img で着色)
すでに手描きや AI で用意した線画に色だけ乗せたいときは、テキストから作り直すより img2img(画像を入力にした生成)が向いています。線画を入力し、上のセル塗り・厚塗り・水彩のタグを添えると、線を活かしたまま着色できます。
着色プロンプトの例(線画を入力に渡す前提):
[線画を入力], cel shading, flat color, vibrant colors, clean shading, anime coloring, keep lineart
ComfyStudio では、この着色フローを img2img(FLUX.2 edit)= 1 枚 6 クレジット(約 6 円) で実行できます。塗り直しを何度か試しても、標準的な使い方なら数十円の範囲です。線画そのものを AI で用意したい場合の指定は 線画イラストのプロンプト集 に、既存の写真をアニメ調へ変換したい場合は 写真をアニメイラストに変換する方法 にまとめています。
線画を活かす着色でよくあるのが、「色を塗ったら線が消える・崩れる」問題です。プロンプトに keep lineart clean lineart を添え、変化の強さ(denoise 相当の設定)を下げめにすると、元の線を保ったまま色だけ乗せやすくなります。
よくある質問
Q. セル塗りと厚塗りは何が違いますか?
A. セル塗りは色の境界がくっきり分かれた平らな塗り(アニメのセル画由来)、厚塗りは光と影をなめらかにつないだ立体的な塗り(油彩・厚塗り由来)です。タグでは、セル塗りが cel shading, flat color、厚塗りが thick painting, painterly, detailed shading で切り替わります。両者を混ぜると中途半端になりやすいので、まずどちらかに寄せるのがコツです。
Q. アニメ塗りが実写・3D っぽくなってしまいます。
A. モデルが写実側に寄っているサインです。ネガティブプロンプトに realistic, photorealistic, 3d, render を足し、塗り方タグを (cel shading:1.2) のように少し強めると、フラットなアニメ塗りを保てます。厚塗りでも semi-realistic anime などアニメ側へ寄せる語を残しておくと崩れにくくなります。
Q. 塗りの指定は日本語でも効きますか?
A. アニメ特化モデルの多くは英語タグ(Danbooru 系)で学習されているため、cel shading watercolor のような英語タグの方が安定します。日本語で狙いを決めてから、この記事の早見表で英タグに変換するのが確実です。
Q. 塗り指定と画風タグはどう使い分けますか? A. 塗り方(セル/厚塗り/水彩)は質感、画風(少女漫画風/レトロ/サイバーパンク)は世界観の指定です。両方を末尾に並べても構いません。画風全体のタグは アニメAIイラストのプロンプト書き方 に画風別テンプレとしてまとめています。
環境構築なしでアニメ塗りを試す
塗り指定を練習するうえで最大の壁は、Stable Diffusion の環境構築です。Python・CUDA・モデルのダウンロードに時間がかかり、GPU がないと動かないことも珍しくありません。
ComfyStudio は ComfyUI のワークフローをブラウザだけで実行できる日本発のクラウド SaaS です。登録するだけで FLUX.2 [dev]・Seedream・Nano Banana を含む複数モデルを用途別ワークフローで使え、1 クレジット = 1 円の従量課金で利用できます。
- 環境構築不要・GPU 不要(クラウド側で実行)
- 新規登録で無料 100 クレジット(クレジットカード不要)= 標準生成(1 枚 4 クレジット=約4円)で約 25 枚試せる
- 線画からの着色は img2img(1 枚 6 クレジット=約 6 円)で実行可能
- 全プラン商用利用 OK(SFW)・日本法人運営
塗り方タグを 1 つずつ変えながら、セル塗り・厚塗り・水彩の出方を見比べるのが上達の近道です。まずは 無料でアカウントを作る(100 クレジット付与・クレジットカード不要)から始めて、この記事のテンプレを生成ページに貼ってみてください。


