
AI動画生成 完全ガイド【2026年版】
「AI で動画を作ってみたいけど、何から手をつければいいのか分からない」——静止画の AI 生成はだいぶ身近になった一方、動画はモデルもやり方も種類が多く、入口で迷いがちです。この記事は、AI 動画生成の全体像を最短で俯瞰する道しるべ(ピラー)として、作り方の基本、主要モデルの使い分け、プロンプトのコツ、用途別の選び方までを一気通貫でまとめました。個別テーマの詳しい解説記事へもリンクしているので、ここを起点に深掘りできます。
結論から先に — AI 動画生成は大きく i2v(画像→動画) と t2v(文章→動画) の 2 系統。初心者は i2v から始めると破綻が少なく、狙った映像に近づけやすいです。モデルは用途で選び分け(後述の比較表)、プロンプトは「被写体・動き・カメラ・尺」を意識するとブレません。動画はクレジット消費が大きめなので、まずは無料枠で短い尺から試すのが鉄則です。
AI動画生成の2系統|i2v と t2v の違い
AI で動画を作る方法は、入力に何を使うかで大きく 2 つに分かれます。ここを理解しておくと、どのモデル・どのワークフローを使うべきかが自然に見えてきます。
- i2v(image-to-video / 画像→動画) — 1 枚の静止画を起点に、それを動かして映像化します。すでにある構図・キャラクター・雰囲気をそのまま活かせるため、結果が破綻しにくく、狙いに近づけやすいのが最大の利点。お気に入りのイラストや写真を「そっと動かす」用途に最適です。
- t2v(text-to-video / 文章→動画) — テキストのプロンプトだけからゼロベースで映像を生成します。自由度が高い反面、構図や被写体をコントロールしきるまで試行回数がかさみます。頭の中のシーンを一から起こしたいときに向きます。
はじめての人には i2v が断然おすすめです。まず静止画を 1 枚用意し(AI 画像生成で作ってもよい)、それを動かして手応えをつかんでから t2v に広げると、無駄なクレジット消費を抑えられます。1 枚のイラストを動かす具体手順は 1枚のイラストをAIで動かす方法 で詳しく解説しています。
AI動画の作り方|4ステップの基本フロー
ツールやモデルが変わっても、AI 動画生成の骨格は共通です。次の 4 ステップを押さえておけば、どのワークフローでも迷いません。
- 入力を決める — i2v なら起点となる静止画を用意、t2v なら作りたいシーンを言語化します。
- モデルとワークフローを選ぶ — 用途(アニメ調か実写調か、尺の長さ、動きの激しさ)に合わせて選択(後述の比較表を参照)。
- プロンプトと尺・解像度を設定 — 「何が・どう動き・カメラはどうなるか」を書き、秒数と解像度を決めます。ここでクレジット消費が決まります。
- 生成 → 確認 → 微調整 — 出力を見て、動きが強すぎ/弱すぎ、破綻がないかを確認し、プロンプトや尺を調整して再生成します。
ポイントは 3 の段階で、尺と解像度を欲張らないこと。長尺・高解像度ほど消費クレジットも生成時間も跳ね上がります。まずは短い尺で構図と動きを固め、良ければ本番だけ尺・解像度を上げるのが効率的です。
主要モデルの選び方|Wan / Kling / Hunyuan / LTX / Seedance
AI 動画の要はモデル選びです。ComfyStudio では 2026 年時点で複数の動画モデルが使えます。それぞれ得意分野が異なるため、用途で選び分けるのが正解です。下表は代表的なモデルの特徴を俯瞰した早見表です(各モデルの仕様は 2026 年時点のもので、詳細は個別記事を参照してください)。
| モデル | 系統の特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| Wan 2.2 | 汎用性が高くバランス型。i2v・t2v とも扱いやすい | まず試す1本目・イラストを動かす |
| Kling | 動きの滑らかさ・尺の表現に定評 | 動きのある演出・長めのカット |
| Hunyuan | 表現力の高い映像生成 | 作り込んだシーン・雰囲気重視 |
| LTX | 軽快な生成が特徴 | 素早く試作・反復を回したいとき |
| Seedance | 動きのあるダンス・モーション系に強み | キャラのモーション・SNS向けクリップ |
はじめの 1 本は、汎用性が高くイラストとの相性も良い Wan 2.2 の i2v から入るのが無難です。各モデルの違いをもっと踏み込んで比較したい場合は AI動画モデル徹底比較 を、Wan の使い方に絞った手順は Wan 2.2 動画生成ガイド を参照してください。実写系・アニメ系のどちらを狙うかで最適解が変わるので、用途が固まってから比較記事で詰めると効率的です。
上表の特徴は各モデルの一般的な傾向であり、実際の仕上がりはプロンプトや入力画像に大きく左右されます。同じモデルでも設定次第で結果は変わるため、「このモデルだけが正解」という決め打ちは避け、無料枠で見比べるのがおすすめです。
動画プロンプトのコツ|被写体・動き・カメラ・尺
AI 動画のプロンプトは、静止画のそれに「時間軸」が加わるのが特徴です。うまくいかない多くの原因は、動きやカメラの指示が曖昧なことにあります。次の 4 要素を意識すると、狙った映像に近づきます。
- 被写体(何が) — 動く対象を明確に。i2v なら入力画像の何を動かしたいかを言葉でも補足します。
- 動き(どう動く) — 「髪が風になびく」「ゆっくり歩く」など、動きの種類と強さを具体的に。動きの強度が高すぎると破綻しやすいので、まずは控えめから。
- カメラワーク(画がどう動く) — 固定か、ズームインか、パンか。カメラの動きは映像の印象を大きく左右します。
- 尺・テンポ — 短いループ向きか、しっかりした 1 カットか。尺が長いほど破綻とコストのリスクが上がります。
具体的な書き方のテンプレは AI動画プロンプト完全ガイド に、ズーム・パン・ドリーなどカメラ表現に特化した指示は カメラワークの動画プロンプト集 にまとめています。プロンプトは一発で決めにいかず、短い尺で試して当たりをつけてから本番の尺を上げるのがコスト面でも安全です。
用途別の使い分け|SNSクリップ・作品・素材
「何のために作るか」でも最適な作り方は変わります。代表的な用途ごとの向き合い方を整理します。
- SNS向けの短いクリップ — 数秒のループや動きのある映像が中心。i2v で 1 枚のイラストを動かすのが手軽で、Seedance のようなモーション系や、軽快に反復できる LTX が相性良し。
- 作品・演出重視のカット — 雰囲気や動きの滑らかさを求めるなら Kling や Hunyuan を候補に。尺・解像度を上げるぶんコストは増えるので、下作りは短尺で。
- 素材・試作の量産 — たくさん試したいフェーズは、軽快なモデルで反復を回し、良かったものだけ本番設定で仕上げる二段構えが効率的です。
いずれの用途でも、まず短い尺・低めの解像度で「動きの当たり」を取り、本番だけ設定を上げるという進め方が、クレジットも時間も無駄にしないコツです。ComfyUI ベースの動画生成の全体像は ComfyUIで動画を生成する方法 でも扱っています。
動画生成のクレジット(費用)の考え方
ComfyStudio は 1 クレジット=1 円で、消費クレジットは生成前に画面で確認できます。ただし動画は尺(秒数)・解像度・モデルによって消費が大きく変わり、数十〜数百クレジット規模になります。静止画(標準の文章→画像で 4cr=約¥4)と比べると一段コストが高いので、金額は断定せず、生成画面に表示される実額を必ず確認してください。
節約のコツはシンプルです。①まず短い尺で試す(当たりを取る段階で長尺・高解像度にしない)、②i2v を活用する(狙いに近い静止画から動かせば再生成の回数が減る)、③無料の 100 クレジットで消費ペースをつかむ。登録だけで 100 クレジットが無料でもらえる(カード不要)ので、まずは短い動画で「1 本あたり何クレジット消費するか」を体感してから、有料プランを検討するのが失敗しません。料金の全体像は ComfyStudio 料金プラン完全ガイド にまとめています。
まとめ|まずは無料枠で短い動画から
AI 動画生成は種類が多く難しそうに見えますが、骨格は「i2v か t2v を選ぶ → モデルを用途で選ぶ → 被写体・動き・カメラ・尺を書く → 短尺で試して仕上げる」というシンプルな流れです。初心者は i2v と Wan 2.2 から入り、慣れたら比較表を見ながらモデルとプロンプトを広げていくのが王道。動画はクレジット消費が大きめなので、短い尺で当たりを取ってから本番設定を上げる進め方を徹底しましょう。
考えるより先に、実際に 1 本動かしてみるのが理解の近道です。無料登録して 100 クレジットを試す(登録だけで 100 クレジット付与・クレジットカード不要)ところから、短い動画生成を体験してみてください。
- 個別モデルを比べたい:AI動画モデル徹底比較
- Wan の使い方:Wan 2.2 動画生成ガイド
- プロンプトを極める:AI動画プロンプト完全ガイド / カメラワークの動画プロンプト集
- 1枚の絵を動かす:1枚のイラストをAIで動かす方法


